見えない炎と生きる私たち|酸化と炎症が教えてくれる、ウェルネスのヒント
見えない炎と生きる私たち|酸化と炎症が教えてくれる、ウェルネスのヒント

 

見えない炎と生きる私たち

酸化と炎症が教えてくれる、
ウェルネスのヒント

9月のヤング・リビング・ジャパン25周年記念イベントでは、北アジア太平洋地域担当副社長 ヴァンス・ユーアンによるスピーチが多くの反響を呼びました。

その中で語られたのは、私たちの心と身体の健康に深く関わる「酸化」と「炎症」についてでした。

 

身体を“家”にたとえ、酸化を“台所で火を使うこと”、炎症を“その火が燃え移って家中に火が広がること”にたとえた説明に、
思わず頷いた方も多かったのではないでしょうか。

 

火が消えたように見えても、見えないところで小さな炎が燃え続けている—。

この“見えない炎”こそ、私たちの身体の中で静かに起きている現象です。

今回はそんな「酸化」と「炎症」について、わかりやすくひも解いていきます。

 

 

 

ハートのアイコン 酸化と炎症って、いったい何?

 

「酸化」は、鉄が錆びるように私たちの細胞にも起こる自然な現象です。
紫外線、ストレス、加齢、睡眠不足…
現代の生活の中には、細胞を“くたびれさせる”要因がたくさんあります。

酸化が進むと、身体の内では炎症が起こりやすくなります。
炎症は本来、身体を守るための反応で、身体のどこかで異常が起きたことを知らせる“警報”のような役割をしていますが、これが慢性化すると警報が止まらず、全身に炎症のサインが現れ、結果として自分の身体を傷つけてしまうことになります。

 

まるで、煙が出ない小さな火がずっと燃え続けているようなもの。
放っておくと、知らないうちに心や身体のバランスを崩す原因となるのです。

 

 

ハートのアイコン 炎症は誰の中でも日々発生している

炎症というと「ケガをした時に腫れる」イメージが強いですが、実は、目に見えないレベルで誰の身体にも起きています。

長時間のデスクワーク、睡眠不足、心配ごと…
それらはすべて、身体の中の“炎”を静かに燃やす要因です。

ヴァンスのスピーチでは、
「炎症は世界の死因の50%に関わっている」というデータも紹介されました。
それほど、現代人にとって“見えない炎”は身近な存在なのです。

 

 

 

世界の死因の50%は
慢性炎症が原因

※Source: Chronic inflammation in the etiology of disease across the life span 2019

 

 

ハートのアイコン 慢性炎症がもたらす“見えないダメージ”

炎症は本来、身体を守るための自然な反応です。
しかし、その“見えない炎”が長く続いてしまう「慢性炎症」は、気づかないうちにさまざまな不調を引き起こすことがあります。

たとえば、次のような影響が報告されています。

  • 肌の老化(しみ・しわ・たるみなど)
  • 肌トラブルやアトピー性皮膚炎
  • 動脈硬化・高血圧・糖尿病
  • 脂質異常症・メタボリックシンドローム
  • 心不全や腎不全
  • アルツハイマー型認知症などの神経系疾患
  • 睡眠障害、うつ症状

 

 

 

つまり、「炎症」は目に見えなくても、身体のあらゆる機能と関係しているのです。
だからこそ、この“見えない炎”を静かにコントロールしていくことが、健やかに生きるための土台となるのです。

 

 

ハートのアイコン 慢性炎症を制御する食生活の鍵
― オメガ3脂肪酸のチカラ

慢性炎症を予防するうえで、近年注目されているのが オメガ3脂肪酸。
これは、青魚や特定の植物油に多く含まれる不飽和脂肪酸の一種です。

代表的なオメガ3脂肪酸には、

  • EPA(エイコサペンタエン酸)
  • DHA(ドコサヘキサエン酸)
  • α-リノレン酸

などがあります。

これらは、細胞膜をしなやかに保ち、身体のバランスを整えるサポートをする栄養素として知られています。

 

 

 

 

食材で摂るなら

  • 魚類:サバ、イワシ、サンマ、マグロ、アジなどの青魚
  • 植物油:亜麻仁油、えごま油、シソ油など(加熱せず“生”で摂取するのがおすすめ)

 

 

また、オメガ6脂肪酸(サラダ油、コーン油、大豆油など)とのバランスも大切です。

オメガ6脂肪酸は摂りすぎると炎症を促進しやすいため、理想的なそれぞれの脂肪酸の比率は オメガ3:オメガ6 = 1:1〜4 と言われています。

現代人はオメガ6脂肪酸に偏りがちなため、意識的にオメガ3脂肪酸を取り入れることが大切です。

 

 

ハートのアイコン 身体の内なる炎を整える鍵
― 多種多様なボスウェリア酸を含む「ニュウコウ樹脂抽出物」

そしてもうひとつ注目したいのが、ヤング・リビング独自のディープスペクトラ® テクノロジーによって抽出された多種多様なボスウェリア酸を含む「ニュウコウ樹脂抽出物」です。

 

ニュウコウ樹脂抽出物は、ニュウコウ樹脂とフランキンセンスエッセンシャルオイルを融合させることで、特定の一種類だけでなく、植物が本来持つ多種多様なボスウェリア酸を活用し、“自然全体の調和力”を引き出しています。

2017年の学術誌『Phytomedicine』の報告によると、ニュウコウ樹脂抽出物は、単一に精製されたボスウェリア酸の1種であるAKBA(アセチル-11-ケト-β-ボスウェリア酸)よりも、炎症性酵素(5-LOX、COX-2)やサイトカイン(TNF-αなど)のバランスを穏やかに整える働きが確認されています。

この違いを生み出しているのが、「ブロード・スペクトラム(Broad Spectrum)」という考え方。

これは、植物の中に含まれる複数の有用成分をひとつのチームとしてまるごと活かすという発想です。

単一成分を高用量で抽出する「ナロー・スペクトラム」型の方法とは異なり、ブロード・スペクトラムでは、ニュウコウ樹脂自身が元来もつ植物成分同士が互いを支え合い、より穏やかでバランスの取れた自然の力を引き出すことができます。

ディープスペクトラ® テクノロジーは、このブロード・スペクトラムの哲学を体現した抽出法。

有機溶媒を使用せず、フランキンセンスに含まれるインセンソールアセテート、α-ピネン、β-カリオフィレンなどの繊細な成分を守りながら、そのままの“自然のハーモニー”を届けます。

身体の中の“見えない炎”をやさしく包み込むようなアプローチです。

 

 

ハートのアイコン 「抗炎症作用」と「抗酸化作用」の違いと関係性

つまり、「酸化」と「炎症」はまるで鏡のような関係にあります。
酸化が進むと炎症が起こりやすくなり、炎症が長引くと酸化ストレスが増える。
このサイクルを穏やかに保つことこそが、ウェルネスの核心といえるのです。

では、これらの反応を穏やかに整える“自然の働き”には、どんな種類があるのでしょうか?

 

 

 

たとえば、炎症を穏やかにする力(=抗炎症作用)と、酸化の進行を抑える力(=抗酸化作用)。
名前は似ていますが、それぞれに少し違った役割があります。
下の表に、その違いと関係性をまとめてみました。

 

抗炎症作用  抗酸化作用  関係性・相互作用 
意味  体内で炎症反応を穏やかにする働き  活性酸素・フリーラジカルを中和・制御する働き  抗酸化が炎症を起こすトリガーを抑えることで、炎症の過剰反応を軽減できる可能性あり 
典型的な成分例  EPA/DHA、ポリフェノール、クルクミンなど  ビタミンC、ビタミンE、セレン、ポリフェノール類など  多くの自然由来成分は両方の働きを兼ね備えているケースが多い 
留意点  炎症を完全に抑えると、治癒過程を阻害する恐れもあるため、バランスが重要  抗酸化物質を過剰にとっても必ずしもよいわけでなく、体内バランスが崩れる可能性もある  適度な量と多様性、相乗効果を見据えた摂取が望ましい 

 

 

ハートのアイコン 自然の力で、身体の中の「小さな火」や「見えない炎」をやさしく鎮める

私たちができることは、この「小さな火」や「見えない炎」を「完全に消す」ことではなく、炎と上手に付き合いながら、静かに鎮めていくことです。

たとえば、自然由来の栄養を取り入れること、深呼吸して香りを感じること、心地よい休息をとること—それだけでも、身体の中の炎は穏やかになります。

 

ヤング・リビングは、心と身体のバランスを整え、調和のとれたウェルネスへと導くアプローチを大切にしています。

自然の恵みとともに、身体の中の「小さな火」をやさしく見守ること。

それが、健やかに生きる第一歩なのかもしれません。

改めて、“自分の中の火”と向き合い、小さな一歩を始めてみませんか?

 

 

ハートのアイコン まとめ

ヴァンスのスピーチが伝えたのは、「見えない炎(=炎症)」を理解することが、自分を大切にする第一歩だということ。

“ヤングに生きる(Young Living)”とは、失われた若さを取り戻すことではなく、自然と調和しながら、身体・心・魂を内側から健やかに保つ生き方です。

 

若さを保つとは、外見を飾ることではなく、本来の生命力を内側から育むこと。

それを日常の中で実践することこそが、真のアンチエイジングです。

そして、現代科学が示すアンチエイジングの二つの鍵—それが「抗酸化」と「抗炎症」なのです。

 

 

ヤング・リビングは、これからも自然の叡智とともに、内側から健やかでしなやかに生きるための製品づくりを続けていきます。

25年を経ても変わらないその想いを胸に、これからも皆さまのウェルネスライフを支え続けます。