The story of Shutran
10の植物から知る
シュートラン
男性を想って生まれた、
10の植物が織りなす香り
男性のための香りとして生まれた「シュートラン」。
創設者ゲリー・ヤングが手がけたこのブレンドには、アイダホブルースプルース※1、ブラックスプルース※2、ヒノキ※3、シダーウッド※4、イランイラン※5、オコテア※6、ダヴァナ※7、コリアンダー※8、レモン※9、ラベンダー※10の個性の異なる10種類のエッセンシャルオイルが組み合わされています。
森を思わせる樹木から、花、ハーブ、スパイス、柑橘まで。「男性向けの香り」と聞いて想像する以上に、実はさまざまな植物がひとつのボトルに詰まっています。
そして、「シュートラン」という少し不思議な名前にも、ゲリーならではのストーリーがあります。
今回は、10の植物を一つずつ見ながら、名前の由来や香りの組み合わせなど、シュートランをもっと知りたくなるポイントをご紹介します。
シュートランってどんな製品?
シュートランは、男性をイメージしてつくられた、ウッディーでややスパイシーな香りのブレンドオイル。
特徴的なのは、ひとことで「ウッディー」とはいえない、複雑な植物の組み合わせです。
アイダホブルースプルース※1、ブラックスプルース※2、ヒノキ※3、シダーウッド※4といった樹木の香りに、イランイラン※5やダヴァナ※7などの花、オコテア※6やコリアンダー※8のスパイシーなニュアンス、ラベンダー※10、そしてレモン※9。
10の植物を一つずつ知っていくと、シュートランの奥行きのある香りが、どのようにつくられているのかが少しずつ見えてきます。
The One Gift
「シュートラン」という
名前の由来は?
「シュートラン」という少し不思議な名前。
その由来は、ゲリーが2010年に執筆した歴史小説『The One Gift(ザ・ワンギフト)』。
シュートランは、
この物語の主人公の名前です。
物語の舞台は、古代の中東。
主人公シュートランは、砂漠で暮らす遊牧民ベドウィンの隊商長として巨大なキャラバンを率い、砂漠を越えて貴重な品々を運びます。その旅には、盗賊や仲間の裏切りなど、さまざまな試練が待ち受けています。
物語の背景となっているのが、古代にフランキンセンスなどを運んだ「フランキンセンス・トレイル」。ゲリー自身が中東を訪れ、古代の交易路やフランキンセンスの歴史を調査した経験をもとに、史実を織り交ぜながら描いたフィクションです。
物語では、砂漠を進むキャラバンの冒険や、貴重な香料をめぐるさまざまな試練が描かれています。また、古代にエッセンシャルオイルが神聖なものとして大切にされ、神からの「贈り物(ギフト)」と考えられていたことにも触れられています。
主人公シュートランが繰り広げる冒険と、古代の香料をめぐる歴史を楽しめる一冊です。
『The One Gift』は英語で書かれた作品で、現在もオンライン書店や洋書を扱うサイトなどで探すことができます。物語の続きが気になった方は、原書を手に取ってみてはいかがでしょうか。
※『The One Gift』にはフランキンセンスが登場しますが、製品「シュートラン」には配合されていません。
シュートランをつくる、
10の植物
同じブレンドの中にありながら、10の植物はそれぞれ香りも、使われている部位もさまざまです。
まずは、シュートランらしい森林の印象をつくる植物から見てみましょう。
アイダホブルースプルース※1
シュートランを語るうえで、まず注目したいのがアイダホブルースプルース(Picea pungens)。
アイダホ州にあるヤング・リビングのハイランドフラット農場で育てられ、収穫・蒸留されている針葉樹です。
「ブルースプルース」の名のとおり、青みを帯びた針葉が美しい針葉樹。エッセンシャルオイルには葉だけでなく、枝や木部も使われています。
甘みを感じる爽やかな森林の香りが特徴で、α-ピネンとリモネンという天然成分を多く含んでいます。α-ピネンは松などの針葉樹を思わせる森林のような香り、リモネンは柑橘を思わせるフレッシュな香りを持つ成分。ウッディーなだけでなく、どこか明るく爽やかに感じられるのは、こうした香りの成分も関係しています。
ちなみに「ピネン(pinene)」という名前は、松を意味する「pine」を連想させる名前。さまざまな植物のエッセンシャルオイルに含まれる香り成分です。
シュートランの中でも、森林を思わせる香りを印象づける植物のひとつです。
ブラックスプルース※2
アイダホブルースプルースに続いて、シュートランにはもうひとつのスプルース、ブラックスプルース(Picea mariana)も使われています。
どちらもマツ科の針葉樹ですが、同じ植物ではありません。アイダホブルースプルースがアメリカ・アイダホ州で育てられているのに対し、ブラックスプルースの舞台はさらに北へ。ヤング・リビングのノーザンライト ブラックスプルースは、カナダ・ブリティッシュコロンビア州のノーザンライト農場で育てられています。
そして興味深いのが、その収穫時期。ブラックスプルースは、氷点下から約−28℃という厳しい寒さの中で、より多くのエッセンシャルオイルが得られるとされ、寒い季節に収穫されます。
香りは、フレッシュさを感じる
深みのあるウッディーな香り。
先に登場したアイダホブルースプルースの
甘みを感じる爽やかな森林の香りとは、
また少し違った表情を持っています。
シュートランでは、この2種類のスプルースがひとつの香りの中で重なっています。同じ「森林を思わせる香り」でも、その背景に異なる植物と土地があることを知ると、香りの感じ方も少し変わってきそうです。
ヒノキ※3
日本人にはなじみ深いヒノキ(Chamaecyparis obtusa)は、日本中部を原産とする樹木。古くから建築材として使われ、神社仏閣などにも用いられてきました。
ヒノキ エッセンシャルオイルは、赤褐色の木部を蒸留してつくられます。ヒノキというと、いわゆる「木の香り」を思い浮かべますが、実はその香りには、木の温かみの中に、ほのかに柑橘を思わせる爽やかさも。ウッディー一辺倒ではない、奥行きのある香りが特徴です。
シダーウッド※4
シュートランに使われているのは、Cedrus atlantica(アトラスシーダー)。名前に「シダー」とありますが、日本の杉ではなくマツ科の植物です。
シダーウッドは古代エジプトで祭祀に用いられていたという長い歴史を持つ香りでもあります。ヤング・リビングのシダーウッドは主にモロッコ産で、樹皮から水蒸気蒸留してつくられています。
温かみのあるウッディーな香りに、どこかスモーキーさやほのかな柑橘のニュアンスも。シュートランの奥行きある香りを支える植物のひとつです。















