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脳×良質なオイル|脳をしなやかに保つために良質なオイルという選択

 

脳×良質なオイル

脳をしなやかに保つために
良質なオイルという選択

私たちが日常で行っている「覚える・判断する・集中する・気分を切り替える」といった働きは、すべて脳に支えられています。

そして近年、この脳の環境づくりに深く関わる存在として注目されているのが “良質なオイル” に含まれるオメガ3脂肪酸です。

忙しい生活や食習慣の偏りにより、油のバランスが崩れやすい現代。

脳をしなやかに保つために、なぜ「油(オイル)」が重要視されているのでしょうか。

 

 

脳が“良質なオイル”を必要とする理由

私たちの脳は、よく“電気で動くコンピューター”にたとえられることがあります。

情報を受け取り、判断し、記憶し、気分や行動を調整する――
こうした複雑な働きが休むことなく続いています。

そして、その土台を支えているのが 「どんな栄養素で脳がつくられているか」 という視点です。

脳はタンパク質や糖質も必要としますが、実はその構造の大部分を占めているのが“脂質”。

脳自体がとても“オイルを使う臓器”なのです。

 

専門的な話になりますが・・・

脳の中には無数の神経細胞があり、それぞれが情報をやり取りしています。
その神経細胞を包んでいる 「細胞膜」 は脂質からできており、この膜の“しなやかさ”や“柔軟性”が、スムーズな情報伝達に関わると考えられています。

とくに重要なのが、DHA・EPA といった長鎖オメガ3脂肪酸
これらは神経細胞膜の主要な構成成分として知られ、脳が本来のリズムを保ちやすい環境づくりに関わっていると、多くの研究で示されています。

つまり、良質なオイルは脳にとって「エネルギー源」ではなく「構造をつくる材料」 であり、日々の働きを支える根本的な要素といえます。

※長鎖オメガ3脂肪酸:長鎖オメガ3脂肪酸とは、DHA・EPAのこと。主に青魚に含まれ、脳や全身の健康にそのまま使われやすいオメガ3脂肪酸です。植物由来のオメガ3脂肪酸のように、体内でDHA・EPAに作り替える手間が少ないのが特長です。

 

 

科学が示す“オメガ3脂肪酸と脳”の関係

脳が良質な脂質、とくにオメガ3脂肪酸(DHA・EPA)を必要とするのには、しっかりとした科学的な理由があります。

私たちの脳は約60%が脂質でできており、その中でも神経細胞の膜(=情報を伝える“入り口”や“窓”のような部分)の構成に、オメガ3脂肪酸が欠かせないことが分かっています。

神経細胞の膜に柔軟性を与える

DHAは、脳内の細胞膜に豊富に存在する特殊な脂質です。

膜が十分にしなやかだと、神経細胞同士の“情報のやり取り”がスムーズになり、思考・記憶・判断などのパフォーマンスが整いやすくなります。

逆に、オメガ3脂肪酸が不足すると膜が硬くなり、情報伝達のスピードや質に影響が出る可能性があることも研究で示されています。

 

信号を伝える化学物質の働きを助ける

記憶や集中を支える神経伝達物質(セロトニン・ドーパミンなど)は、膜の状態に大きく影響を受けます。

良質なオメガ3脂肪酸が十分にあることで、これらの物質が適切に働きやすくなります。

 

加齢による“脳の衰え”リスクに関係

近年は、加齢とともに低下する認知機能(もの忘れ・判断力の低下など)と、オメガ3脂肪酸の血中濃度の関係が世界中で研究されています。

オメガ3脂肪酸をしっかり摂取している人ほど、脳の健康を保ちやすいという報告も増えてきています。

 

 

現代人が“油のバランス”を崩しやすい理由

脳や体が本来の力を発揮するには、「どんな油を、どれくらいの割合で摂っているか」がとても重要です。

しかし現代の食生活では、このバランスが大きく崩れがちです。

オメガ6脂肪酸(摂りすぎ)とオメガ3脂肪酸(不足)のアンバランス

多くの加工食品・揚げ物・ファストフードには、コーン油や大豆油などの“オメガ6系”の油が多く使われています。

一方、青魚・ナッツ・亜麻仁などに含まれる“オメガ3系”の油は、意識しないと摂りにくいのが現状です。

その結果、体内のバランスが 「オメガ6が多すぎて、オメガ3が足りない」 状態になりやすくなっています。

 

食生活の変化で魚の摂取量が減少

忙しさや調理の手間から、魚より肉や加工食品を選ぶ人が増えています。

特にDHA・EPAは魚由来のオメガ3脂肪酸なので、食べる機会が減れば自然と不足につながります。

 

体は“オメガ3脂肪酸をつくれない”という事実

人間の体は、オメガ3脂肪酸をほとんど作ることができません。

つまり 「食べて補うしかない栄養素」 であり、不足しやすい理由がここにもあります。

 

バランスの乱れは、脳のパフォーマンスにも影響

油の比率が偏ると、脳の細胞膜の質や柔軟性が損なわれ、情報伝達や思考のキレにも影響すると言われています。

そのため、現代人の多くが“気づかないうちに脳のコンディションを落としている”可能性があります。

 

 

“こんな人に向いている” 良質なオイルという選択

良質なオイル、とくにオメガ3脂肪酸は「誰にでも必要な栄養素」ですが、とりわけ現代のライフスタイルや年齢の変化によって、その重要性がより高まる人たちがいます。

食事だけで十分に摂るのが難しかったり、脳への負担が大きくなりやすい環境にある場合は、意識的なケアが未来のパフォーマンスにもつながります。

ここでは、とくに“良質なオイルとの相性が良い”と考えられるタイプを紹介します。

 

中年〜高齢で、年齢とともに
記憶・判断・集中の変化が
気になり始めた人

年齢に伴う「脳の材料」の変化を意識し、日々の油の質を見直したい人に。

 

忙しくて魚をあまり食べない、
食生活が偏りがちな人

自然とオメガ3脂肪酸の摂取が不足しやすいため、食事で補えない分を工夫したい人に。

 

将来の脳のコンディション維持を、
早めに意識したい人

老化のメカニズムに関する情報が増える中、早めの生活習慣づくりを始めたい人に。

 

デスクワーク・受験・資格勉強など、
思考や集中を保つ時間が多い人

脳を支える“材料”を整える視点で、油の質にこだわりたい人に。

 

 

 

日常での取り入れ方

良質なオイルの大切さがわかっても、「実際どうやって生活に取り入れればいいの?」という疑問は多いもの。

オメガ3脂肪酸は一度だけ大量に摂るものではなく、毎日少しずつ、習慣として続けることがポイントです。

ここでは、忙しい日常でも取り入れやすい“現実的なアイデア”をご紹介します。

 

魚を週に数回、意識して食卓に

 

フラックスシードやチアシード
をサラダに加える

 

良質な植物オイルを
スープにひとさじ

 

自分のライフスタイルに
合う形で継続

 

 

無理なく、ストレスなく続けられる方法を見つけることで、自然と脳や体のコンディションを支える土台づくりにつながります。

 

 

良質なオイルを選ぶときのポイント

「良質なオイル」と一口に言っても、実際には原料や製造方法で品質に大きな差があります。

ここでは、日々の生活に安心して取り入れるために意識したい4つのポイントを紹介します。

自然由来であること

オイルの品質は、まず“原料”で決まります。

魚油や植物油でも、自然環境下で育った素材や、不要な化学処理を避けて抽出されたものは、風味や性質がよりナチュラルで信頼性があります。

素材の産地、育ち方、抽出方法などが透明に示されていることは、品質の良さを見極める大切な要素です。

 

酸化に配慮していること

とくにオメガ3脂肪酸は酸化しやすいため、鮮度管理は品質を左右します。

遮光ボトルを使用している、ビタミンEなどの天然の抗酸化成分を配合している、空気に触れにくい包装になっているなど、酸化対策がしっかりとされているものを選びましょう。

“開封後は冷蔵推奨”などの案内があるブランドも、鮮度管理にこだわっている証拠です。

 

過度な添加物がないこと

オイル本来の働きを活かすためには、余計な添加物が少ないことも重要です。

人工的な香料・着色料・不要な保存料が多いものは避け、シンプルな処方で、原料の質を保ちながら安全性に配慮している製品を選びたいところです。

ラベル表記が明瞭で、何がどれくらい入っているか確認しやすい製品は安心感があります。

 

食事や生活に取り入れやすい形であること

どれほど品質が良くても、続けられなければ意味がありません。

毎日の食事に使いやすい液体タイプ、味やにおいが気になりにくいカプセルタイプなど、自分の生活に合った形状を選ぶことで、無理なく継続できます。

“続けやすさ”も、良質なオイルを選ぶうえで立派な品質のひとつと言えます。

 

 

最後に〜“脳のための油選び”は、未来の自分への投資〜

私たちの脳は、日々膨大な情報処理を行いながら、休むことなく働き続けています。

その土台となるのが、細胞膜をつくる脂質、そして神経の柔軟性や情報伝達に関わるオメガ3脂肪酸です。

しかし現代の食生活では、忙しさや食の偏りから「必要な油が不足しやすく、不要な油が増えやすい」状態になりがちです。

だからこそ、“どんな油を選ぶか”は、脳の健やかさを支えるうえでとても大切な選択になります。

 

良質なオイルは、

  • 思考のクリアさ
  • 集中の持続
  • 年齢とともに変化する脳の健康サポート
  • 将来への備え

など、毎日のパフォーマンスにも、長い目で見た健康にも寄り添ってくれます。

 

今日から始める小さな習慣が、未来の自分の土台をつくる。

そんな気持ちで、まずは「油の見直し」から始めてみませんか?

 

参考文献

  • Innis SM. Dietary omega 3 fatty acids and the developing brain. Brain Research, 2008.
  • Bazinet RP, Layé S. Polyunsaturated fatty acids and brain function. Nature Reviews Neuroscience, 2014.
  • Yurko-Mauro K et al. Docosahexaenoic acid and brain function. American Journal of Clinical Nutrition.
  • 厚生労働省「日本人の食事摂取基準」脂質の項